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2011年12月 1日 (木)

安愚楽牧場が破産へ 民事再生手続き廃止決定!

安愚楽牧場が破産へ 民事再生手続き廃止決定
2011.11.8 17:35 [倒産・破産]
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111108/trd11110817360013-n1.htm

破産した「安愚楽牧場」の和歌山牧場(和歌山県日高川町)。低金利時代、高利回りの和牛オーナー制度で人気を集めた

 和牛オーナー制度が行き詰まり、破綻(はたん)した畜産会社、安愚楽(あぐら)牧場(栃木県)について、東京地裁(鹿子木康裁判長)は8日、民事再生手続きの廃止を決定した。同社は今後、破産手続きに移行する。

 今月4日に管財人に選任された渡辺顕弁護士が同社の財産状況を調査し、「早期に牧場や牛を売却しなければ、資金がショートする可能性がある」と判断。「財産保全はおろか、大量の牛が餓死し、社会問題となりかねない」として、再生手続きの廃止を求める上申書を地裁に提出した。

 廃止決定に伴い、保全管理人に選任された渡辺弁護士によると、約13万頭の牛にかかるエサ代は月約20億円。「破産手続きに移行すれば、牛の処分などをより迅速に進めることができる」としている。

 同制度は、繁殖用の牛に投資を募り、子牛を買い取って配当する仕組み。同社は自社牧場や預託先牧場を全国展開し、会員は全国7万3千人超とされる。東京電力福島第1原発事故の影響で牛肉価格が下落するなどして経営が悪化し、民事再生法の適用を申請していた。民事再生手続きの申立書によると、負債総額は約4330億円に上る。

 同社をめぐっては、被害対策弁護団が東電への賠償請求や、詐欺罪での経営陣の刑事告訴などを検討している。

安愚楽牧場破産へ 配当・農家の影響は
2011年11月09日
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001111090005

和牛オーナー制度が破綻(は・たん)した安愚楽牧場が8日、東京地裁から民事再生手続きの廃止と保全管理命令を受けた。今後は破産手続きに移行する。命令の申し立てをしていた被害対策弁護団からは歓迎の声があがったが、全国7万人以上の出資者や預託農家への影響はまだ見えてこない。

 那須塩原市埼玉の安愚楽牧場の事務所は同日夕、混乱もなくひっそりとしていた。午後7時過ぎ、車で門から出てきた契約社員の男性(62)は「午後3時ごろ、本社(那須町)で説明を聞いた。当面は状況は変わらず、通常通り働く。不安はあるといえば、ある」と話した。

 被害対策県弁護団の須藤博弁護士は、「このまま会社が再生手続きを続けるよりは、第三者が公正で迅速な財産処理を進められるだろう」と決定を歓迎。オーナーへの配当については、「管財人がどれだけ早く会社の財産を処理できるかにかかっている。配当は(債権額の)10%にはならないだろうが、それでも再生手続きを続けるよりは増える可能性がある」という。

 オーナーのひとり、兵庫県加古川市の主婦(44)は「1割戻ってくるかどうか。それより少なかったら返金されても何にもならない」と憤る。この夏、投資金200万円分が満期を迎える予定で、全額返金を求めていた。「手続きの進捗(しん・ちょく)状況を逐一知りたい」と訴えた。

 保全管理人の渡辺顯(あきら)弁護士は8日、安愚楽牧場のホームページ(HP)で資料を公表。「オーナーが牛を受け取るという話は現実的ではない。大半の牛については売却を余儀なくされると認識している」とし、今後はHPなどで情報公開をしていくとした。

 また、預託農家への預託料については、「今後、牛の売却処分の進捗によっては、ご相談を申し上げることもある」とした。従業員の給料や退職金は確保されているとしたが、保全管理命令後の雇用継続については「ご相談申し上げることもある」とした。

 東京地裁に保全管理命令の申し立てをしていた全国被害対策弁護団の紀藤正樹弁護士はこの日声明を出し、「弁護団の懸念に対し裁判所が理解を示した」と評価。「財産の早期の回収だけでなく、関連会社や役員の責任追及も視野に入れ、できる限りの被害回復と情報公開がなされるよう努力する」とした。

.オーナー「刑事責任追及を」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20111109-OYT8T00028.htm

返済は出資額の1%切る可能性

 4300億円を超える負債を抱えて経営破綻した「安愚楽牧場」(那須塩原市埼玉)が8日、破産する見通しとなった。被害対策弁護団からはオーナーへの返済が出資額の1%を切るとの予想も明らかにされ、県内のオーナーらからは「せめて刑事責任の追及を」との声が上がった。

 1100万円を出資していた県北の男性(65)は「やはりとは思ったが…」と、破産手続きへの移行を悔しそうに話した。自宅近くの同社の牧場やレストランを訪れ、「幅広く展開していてこれなら安心できる」と出資したのが昨年11月。東日本大震災以降も、「問題は生じておりません」などと書かれた文書を信用していた。しかし、一度も配当を受け取らないまま、会社は破綻した。

 全国安愚楽牧場被害対策弁護団の見通しでは、男性への返済額は10万円を下回る可能性もある。「自分の老後を見つめ直すためにも、早くこの問題を終わらせてほしい」と男性はため息交じりに話した。

 また、300万円を出資した県東部の男性(42)は「悪くても1割は返ってくると思っていたのに。社長や役員の刑事責任を追及してもらわないと、悔しさは晴れない」と憤った。

 26頭の牛を同社から預かる県北地方の農家の男性(62)は「受け取っていない預託料約80万円を受け取り、早く安愚楽牧場と手を切りたい」と話す。2年前に預託を受け始めたが、民事再生手続きに入ってから新たな預託は止まった。未払いの預託料は6、7月の2か月分。「毎日汗をかいて育てて、1円でも良い値段でと牛を出荷してきたのに」と悔しさをにじませた。

 被害対策県弁護団の須藤博事務局長は「民事再生手続きを続けるよりは、破産の方が迅速な手続きができる」と評価。「牛は日々餌が必要な生き物。資金繰りが悪化して資金ショートしてしまう前に、売れるものは売って、出来るだけ多くの債権者に返せる金を残してもらいたい」と話した。 同社の県内での主要取引先だった那須野農協は、民事再生手続きに入って以降、現金での取引に切り替えた。役員は「破産になったとしても特段の変化はない」と話す。

 那須塩原市の安愚楽牧場本社では、閉ざされた門扉に破綻した8月以降、「社員以外立入禁止」「開放厳禁」と赤い文字で書かれた紙が張られている。この日、社内では社員が黙々と業務をこなしていた。読売新聞の取材に対し、男性社員は「こちらでは何も答えられない」とだけ話した。

(2011年11月9日  読売新聞)


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